短角和牛

短角牛とは

短角牛のルーツ

短角牛とは、南部牛とショートホーン種とを交配させて1956年に日本短角種として誕生した牛です。南部牛は、旧南部藩領(現在の岩手県中部から北部にかけてと青森県東部および秋田県北東部)の山村で、古くから鉱石運搬など駄載(「駄載(だんづけ)」とは馬の背に荷物をくくりつけて運ぶ伝統的な技のこと)の役牛として飼われてきた、肢が短く肢蹄堅牢として知られる牛です。南部牛も黒毛和牛同様、明治初期から外国種との交配が行われ、ショートホーン種を中心に、いくつかの外国品種が交配され、その一つが短角牛となりました。

北海道の南部牛の歴史は1857年に、函館で搾乳目的のため飼育されたのが始まりでした。その後も漁家の所得補填対策として、南部牛が導入されています。十勝には、1883年頃岩手県産の種牛(仔牛)を購入したとの記録が残されています。最初に入った牛は、赤褐毛の南部牛2頭であり、これは同時に十勝に牛と名のつく家畜が足跡を印した第一歩でもありました。1886年に十勝開拓の祖、依田勉三の晩成社が南部牛を導入しています。もっとも、当時の南部牛は、乳用牛として飼育されていました。

短角牛の特徴「おとなしい・大きい・食いしん坊」

短角牛は赤茶色の和牛で、季節によって体色が変化し、夏場などは赤黒い色になります。普段は非常におとなしい牛ですが、「怒るといちばん荒い牛」とも言われています。北十勝ファームでは、今のところ、短角牛が怒ったところを見たことはありません。

短角牛は、普通の黒毛和牛よりも、一回り以上大きく育ちます。黒毛和牛に比べると、粗飼料効率が非常に良く、カロリーがそれほど高い餌を食べなくても体を維持できますが、体が大きい分だけ、食べる量は黒毛和牛より多くなります。

短角牛のお肉の特長

短角牛の赤身肉には旨味成分のアミノ酸が多く、味や風味は絶品

短角牛の肉は霜降りになりにくい赤身肉で、健康志向の方にもお勧めです。黒毛和牛に比べ脂分が少なく、カロリーも低いため、中性脂肪や血糖値、コレステロールが気になる方でも安心して食べていただけます。また、脂っこい牛肉が苦手の方にもおすすめできます。

北十勝ファームの短角牛 誕生から出荷まで

北十勝ファームで飼育されている短角牛は、生まれてからおよそ22~30ヶ月の期間で生育、肥育され、やがて出荷されていきます。

1. 誕生~6ヶ月(仔牛)

牛の親子 生まれてから約6ヶ月間は牧場でお母さんの母乳を飲んで育ちます。また、2ヶ月ごろからは「人工乳」と呼ばれる離乳食も食べます。北十勝ファームでは、この「人工乳」も国産原料から作っています。

2. 6~12ヶ月(育成牛)

育成牛 乳酸発酵した飼料用トウモロコシ(デントコーン)と牧草を食べて大きくなります。8ヶ月ごろまでは「人工乳」も食べます。

3. 12~22ヶ月(肥育牛)

肥育牛 体の大きさに合わせて、デントコーン、ビートパルプ(ビートの搾りかす)、ふすま(小麦の表皮部分)、ミネラルを与えます。配合の割合は牛の大きさに合わせて調整します。

4. 22~30ヶ月(出荷)

出荷 体重が700kgを超えてくると出荷の準備です。牛の大きさ、重さにも人間同様個体差があって、900kg近くまで大きくなる牛もいれば、600kg程度にしかならない牛もいます。